大麻って聞いて、あなたは何を思う?

めんどくさいからやらないと思う、大麻は

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2019.07.02
written by Showhei Ito

「大麻と聞いて何を思う?」に答えていきます。

前提として、大麻にはいろいろな種類があり、いろいろな用途があることは僕もなんとなく聞いたことがあります。すべての面について言及していくことは難しいので、今回はそのうちの1つ、「吸引することで気持ちよくなる、日本においては違法な薬物」という面について書いていきます。

率直に僕の個人的経験から言えば、その目的のための使用を僕は今までしたことが無いし、今後も法的な規制の有無に関わらず使用するつもりは無いです。

アメリカに旅行した時に幾度か近くに大麻があったことがあります。例えば安いホステルに泊まって喫煙所で隣の人と世間話をしていたら隣の人が「大麻あるけど君もどうだい?」と勧めてくれたことがある。今、アメリカでは多くの州で合法化されてるのでそういうことはよくあることだろう。でも、その時、僕は断ったんだよね。

その背景は違法だからとか怖いからとかじゃなくて僕の場合、「めんどくさいから」ということが1番大きい。

僕自身は長らくタバコを吸っていて、今はやめて2年になります。改めて、止めて良かったと思うし、今となっては我ながらなんでタバコを吸ってたのかな?と不思議に思う。タバコってそりゃ身体にも悪いしお金もかかる(吸いたい人はもちろん個人の自由)。

そんなタバコから僕が学んだことのひとつは、「自分自身が何かにハマりやすい人間だ」ということ。何か興味があるとついつい突き詰めてしまうし、特にタバコのような中毒性のあるものだと止められなくなってしまうんだ、ということをタバコから学んだ。大麻の中毒性についてはまだ議論があるところだろうけど、まぁ何かにハマるのは今あるもの(例えばクラフトビール、映画、日常の生活、、)で充分かな、と思っている。

更に言うと、もし大麻がタバコほどの依存性があった場合をやっぱり懸念している。タバコを止めるのだってかなり苦労したので、あんな面倒なことはもう二度とやりたくない。なので、大麻に関しても「もしハマってしまったら止めるのが面倒」という意味で「ま、やらないだろうな」と思っています。

その上で、こんな僕ですが、「大麻の規制」は充分な検証の上、問題無いのであれば解禁していってもいいと思っています。もちろん簡単なことではないし社会的影響は小さくないと思うので、「充分な検証の上」ということを強調しておきますが。

そもそも僕は世の中において規制は少ないほうがいいと思っています。(ルールが極力少ない世の中にするために、我々はもっと賢くなるべきだと思うし社会性を高める必要があることを承知の上で)

何か環境や人体やその他のものに大きく害を及ぼすものはもちろん規制すべきだけど、「天然の種を植えて栽培し、収穫してそれを摂取すること」を規制するのはかなり変な話じゃ無いだろうか。その種がとても貴重だとか、ほかの生態系に悪影響がある、ってならともかく。

ましてや海外諸国ではどんどん解禁の方向に向かっている以上、日本でもそれを少なくとも検討すべきであることは間違いないでしょう。検討した上で「いや、うちは解禁しない」でもいんだけど、まずはタブーなしで検討してみることは必要だろうと思う。もし解禁したら、本当にどうなるのか?というシミュレーションは必要だろう。

逆にいうと僕は、この「シミュレーション」が充分にされていない、ことは結構大きな問題なんじゃないだろうか、と思っています。

そして、ここに僕は現代日本の病理(いや、むしろそれが「日本らしさ」なのかもしれないと思うけど)を感じる。

大麻は他の多くの国で解禁の方向に向かっているのは事実だよね。それに対して日本ではもちろん禁じられている。

解禁と禁止を正誤だけ語るならば、論理的には、

①日本以外の解禁している国が正しく、日本が間違っている。
②日本が正しく、解禁している国が間違っている。

の2通りであるはずだよね。

もし①だとしたら「我々は間違っているのかもしれない。考えてみるために少し研究を始めても良いのではないか」というのが健全な考えだろう。だったらシミュレーションだけでもやってみてはどうだろう?仮に大麻を解禁したとしたら、どれくらいの経済効果があるのか。例えば解禁した海外では、今まで逮捕していた大麻使用者を逮捕しなくなったので結果として裁判所や刑務所にかかる社会的コストが減った、ということもあると聞きます。「もし日本で解禁したらそのあたりのコストはどうなる?」ということについて僕は単純に興味がある。

また、②だとしたら「皆さん(他の国ね)、ちょっとそれ危険ですよ、考え直したらいかがですか?」という声があってしかるべきじゃないだろうか。

しかし寡聞にして僕はどちらの意見も聞いたことが無い。「よそはよそ、うちはうち」みたいなね。それって僕はなんだか「精神的鎖国状態」な気がする。他国でどんどん大麻が解禁されている話は事実だし、それを多くの日本人が聞いていると思う。それに対して多くの日本人が「へー」で終わっているだけに僕は感じる。

海外で何が起こっているのかをしっかりと知り、それを基に自分たちがどうすべきなのかを考えることはとっても大事なことだと思うし、現代日本においてそれこそが必要なことなのではないか、と僕は思う。

なんだか最近、日本においてはナショナリズムの異様な形での高まりの兆しを感じてしまう。どうも他国に対して精神的に「閉ざしている」ような印象を受ける。大麻にせよ何にせよ、まずは心を開き、他国の状況と自国の状況を見てみればいいんじゃないだろうか。大麻に限らず、日本では禁止されていて海外では一般的なものについて、僕はそう感じます。


この記事は HEMP Magazines Japan のオリジナルコンテンツです。

この記事を書いた人

伊藤 尚平

茨城生まれ札幌育ち東京在住。フリーコンサルタント。業務内容は「セールス活動改善」「新規ビジネス構築」。過去にはインターネット関連ビジネスの上場(マザーズ)にも貢献。加えて昨今はITでクラフトビール醸造所を支援するビジネスに携わっている。特にクラフトビールはもともと、とても愛好しているのでもし何かできることがあればどうぞお気軽にお声がけください。47都道府県すべてに1度は泊まり1回は酒を飲んだことがある、というのがささやかな自慢。


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