アメリカ

テキサス州下院が産業用大麻栽培の合法化法案を審議

2019.04.23
Texas House votes to legalize the farming of industrial hemp
written by Alex Samuels from The Texas Tribune

州議員トレーシー・キング氏(D-Bateville)によるこの法案1325はまた大麻やTHC含有量がいずれも0.3%未満であるCBDオイルのような大麻関連製品も合法にする可能性がある。
photo by  Juan Figueroa/The Texas Tribune

テキサス州下院議会は火曜日(日本時間2019.04.23)、州内での産業用大麻の栽培を合法的に認める法案を広義的かつ予備的に可決した。農家の勝利として賞賛される。

大麻はマリファナの仲間であるが、テトラヒドロカンナビノール(マリファナの酩酊成分として知られるTHC)はごく少量しか含んでいない。テキサス州では大麻由来の製品(衣料品や麻ひも、タンパク質粉末、モイスチャークリーム、エッセンシャルオイルなど)は合法だが、植物として栽培することは非合法であり、テキサス州での大麻産業はその原料を他の州から調達する必要がある。

「農家や農業経営者が作物として大麻を栽培しない理由がない」こう語るのはテキサス州農業局報道官のジーン・ホール氏だ。「もしこの法案が通れば、多くの農家がこの選択をするのではないかと感じている。大麻は干ばつに強く、現在作物が育つ場所においてはどこでも栽培が可能なんだ」

州議員トレーシー・キング(D-Bateville)によるこの法案1325はまた大麻やTHC含有量がいずれも0.3%未満であるCBDオイルのような大麻関連製品も合法にする可能性がある。また、仮にキング議員の法案が成立してもマリファナは非合法なままだ。

キング議員の法案によって、大麻は州によって規制されている物質リストから除かれる可能性があり(現在はまだ違法物質として登録されている)、大麻を栽培するための農家向けのガイドラインを整備もされることになるだろう。

「このHB1325法案は、テキサス州の農家が干ばつに対抗する大麻という換金作物の栽培を可能にする立法である」キング議員は他の下院議員に言った。
(更新: HB 1325は今週水曜日(日本時間2019.04.24)に最終承認を得て上院へ向かう見通し)

40を超える他の州は大麻製品の合法化を進めてきたが、テキサス州ではそのような法案は過去の審議において否決されてきた。キング議員は、昨年連邦議会においてTHC含有量が0.3%未満である大麻を合法とする農業法が可決されたことによって、今回の自身の法案は積極的に審議されるだろうと以前語っていた。

今月初旬にキング議員の法案が下院農業畜産委員会に提出された時、キング議員は、大麻が市場において多目的に使うことができる作物の1つであることから、彼の法案がテキサス州の農家にとって良いものになると語っていた。

もし農家が大麻を栽培することが許可されても、どれくらいの市場効果がテキサス州にもたらされるかは定かではない。しかし、ケンタッキー州産業大麻指導プログラムに参加している企業と仕事をしているジェフ・レイク氏によると、法案審議をする議員に対して、エレメンタル・プロセッシングという彼の会社は、1エイカーあたりのコーン畑に対して300ドルから400ドルのところを、大麻畑に対しては3,000ドルから5,000ドルに加えボーナスまで払うと語った。

もしキング議員の法案が成立すれば、テキサス州農業局は大麻プログラムを管理するための規制を制定する見通しだ。また、大麻プログラムは承認のために米国農務省に提出される必要がある。これらの規制には、大麻を栽培したい農家のためのライセンス取得プロセスが含まれる。

州ガイドラインを作成するために、テキサス州農業局は、すでに大麻プログラムのある他の州を探していると語った。キング議員の法案は、The Texas Tribuneへのある声明の中で「テキサス州の農業を活性化させる法案ならばどんな法案でも支持する」と語った共和党のリーダーで農業委員であるシド・ミラー氏の支持を得ている。

「テキサス州農業局が産業用大麻プログラムを州内で行うことは、州内の農家が繁栄するための刺激的な新たな機会を与えることになるだろう。そしてそれは誰もが後押しをするべきことである。ミラー氏は続ける。「すべてはテキサス州の農家と農業経営者のためであり、彼らの活躍を見届けるためなのだ」


この記事は The Texas Tribune の記事を翻訳しています。