アメリカ

産業用大麻栽培による可能性の広がりに地元の農家や加工業者は喜んでいる

2019.05.19
Local hemp growers, processors excited by possibilities
written by Cassie Buchman from The State Journal-Register

2019年4月20日(土)ラブスパークにてオープンしたThe Hemp Center of Northern Illinoisで売られているCBD製品に囲まれているダイエットサプリメント
photo by Georgette Braun from rrstar.com

免許が交付され、栽培の季節が近づく今、イリノイ州の産業用大麻の農家と加工業者は、産業用大麻がもたらす新しい可能性を楽しみにしていると語っている。

4月30日に受付を開始した大麻栽培免許の申請をした何百人のうちの1人である、アッシュランド郡の農家であるチャッド・ウォーランス氏は、数週間後に迫る種植えのため準備を整えているという。

「今水をあげているため種は潤っている。また、少し早めだが芽を出しているものもある」と彼は先週のインタビューに答えた。

ウォーランス氏は彼の農場で、いろいろな種類の野菜と果物を栽培している。しかし、大麻を栽培することは「間違いなく経験がものをいう」という。

ウォーランス氏は彼を支援してくれる人を見つけた。彼はコロラド州の農家に連絡を取り、メーリングリストや公共のイベントを通して大麻の栽培をしている人に会った。

「多くの素晴らしい人たちに出会った。みんな楽しみにしている。彼らは私がやっていることと同様のことをやっている」ウォーランス氏は言った。

ウォーランス氏は現在、大麻栽培のために3エーカーを用意している。彼は春の訪れが大麻栽培を手助けしてくれることを望んでいる。

ウォーランス氏は収穫に関していくつかの方法を探っている。

「これらはすべて、私がこの1年半の間に培ったつながりだ。個人での販売から小さな店舗販売、より大きな可能性まで様々だ。」

ただひとつ確実なのは、彼がそれらの製品をイリノイ州で完結させたいということだ。

ウォーランス氏は今から9月までの間、出荷が準備できた時には、市場に対して今より多くの方法があるだろうと期待している。

「この新しい製品には、とてもたくさんの異なる可能性がある。彼らは毎日この植物についての新たな発見を探している」と彼は言った。

スプリングフィールドのUpper Limits Midwestのオーナーであるマシュー・フォーティン氏は小売業者として次のように語った。「加工業者らは大麻から抽出されるCBDオイルで利権を持っている」

マシュー氏は、大麻を加工するための申請ができるようになった際にはすぐに申請をした経緯がある。

「割と簡単な手続きだった。そして比較的に早く承認された。私たちはたくさんの人が大麻の栽培について話していて、加工側に立った方が(私たちにとって)ぴったりだと感じた」と彼は語った。

フォーティン氏が免許の申請をする前にすでに計画されていた店舗の改装の一部として、CBD製品の検査を始めるための施設を建設する予定だという。

ウォーランス氏のように、フォーティン氏は大麻の加工方法を学んだようにその店舗は小規模でのスタートをするだろうと語った。

その店舗がスタートをする上で焦点を当てていることは、CBDと大麻の芳香族化学物質であるテルペンだ。彼らはオイルでスキンバームを作ることを計画している。

その店舗はすでに大麻の製品を販売している。しかしフォーティン氏は自らが加工した大麻を使うことは、店舗が販売する商品を全体的により上手に扱うことができると語った。

「私たちは全てがオーガニックだと自信を持って言える。それは、誰が育てたのか、なんの種類の土壌を使って育てたのかなどの競争を促す。私たちは種から販売まですべてがどのように気を使われているか、(表面に)農薬が使われていないことに対する確認をこの目で見届けることができる。そのプロセスを監督し随時確認することができれば円滑にいくだろう」

ウォーランス氏とフォーティン氏はこの興奮の中で1人ではない。産業用大麻の栽培と加工に関する免許申請が可能になってから初めの2日で、イリノイ州農業局は360件を超える申請を受理した。

この数字は575件にまで膨れ上がってきている。金曜日(日本時間2019年05月17日)の朝に、そのうちの341件の免許が交付された。加工業者に関しては、161人が申請をし、79件の免許が交付された。

イリノイ州農業局薬用植物部門のチーフであるジェフ・コックスは、農家が作物の多様化を望んでいることから関心が集まっていると話した。

「とうもろこしと大豆の価格はここ数年の間、決して適正だとは言えない。農家はこの件を、もう1つの農場収入の選択肢を持つという意味で捉えているのだと考えている」と語った。

Illinois Hemp Grower’s AssociationのCEOであるレイチェル・ベリー氏は、みんな変化への準備はできている。それが大麻の栽培が農家を誘惑している理由でもある。

「新しいことをしなくてはいけない」と彼女は言った。

大麻は衣料、ひも、料理、粉、そして「ヘンプクリート」(大麻の混ざったコンクリート)など、25,000またはそれ以上の製品を生み出す、とベリー氏は言う。

「考えつくどんな産業でも大麻を取り入れることができる」と加えた。

ベリー氏はまた、申請が正式に開始されるよりもかなり前に、Illinois Hemp Grower’s Associationには大麻栽培に関する全ての種類の質問が寄せられていたと語った。

「何十年もの間、大麻を取り戻そうとしている人たちがいた。これは1代目の農家として私だけでなく、この問題に取り組んできた支持者にとっても大きな勝利である」ベリー氏は言った。

農家は現在畑で作業をしているため、今何が起きているのかまだ多くの情報があるわけではない、とコックス氏は語った。

ウォーランス氏は大麻は「独特な」植物だと言った。極端に異常な気温は生育に影響をする。

「多くのリスクがあり、事態は悪化することもある」

慎重ではあるが、ウォーランス氏は彼の新事業が一撃の価値があると述べた。

「私たちは夢中になるわけではない。私たちは農場に投資をするわけではない」彼は言った。「私たちはゆっくり始める。もし物事がうまくいかなかったとしたら、それはお金よりも多くの時間を要するということだ」

大麻の栽培には多くの可変要素があるが、ウォーランス氏が言うには「利益をもたらす見込みがある」という。

J.B.プリッツカー知事は以前、産業用大麻を潜在的に「10億ドル産業」と呼んでいた。

大麻の栽培または加工のための申請はbit.ly/ILhempにて受け付けている。申請には100ドルの申請料がかかる。農家が承認を得た際には、彼らは免許を交付される。1年間有効の免許は375ドル、2年間有効の免許は700ドル、3年間有効の免許では1000ドルとなっている。


この記事は The State Journal-Register の記事を翻訳しました。