アメリカ

新たに合法化された大麻産業がアメリカで雇用ブームを生む

2019.05.26
Newly legalized hemp industry set to create a jobs boom in the US
written by Bob Woods from CNBC

2017年の9月5日、コロラド州イートンにて、Colorado Cultivars Hemp Farm共同オーナーのダミアン・フェリスは収穫前の大麻を見つめていた。
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これでハイになることはないが、多くの人は「(植物としての)大麻」にハイになっている。昨年12月の2018年農業法案の通過のおかげで、マリファナのあまり騒がれない親戚である大麻は、もはや連邦法によって合法化されている規制物質となった。この法案の規定では、農家やその他の栽培者に対して、葉が多くひょろっと長い植物であるこのカンナビス・サティバ・エルを栽培し、食料品から化粧品、紙、衣類、建築資材などまで、大麻をベースとした製品の製造業者や原料を抽出して販売する加工業者に、その収穫物を販売することを許可している。

合法的な大麻のもう1つの副産物は、非常に近い将来、複数の業界にわたる何万もの新たな雇用を生み出すことであろう。農業や加工業、製造業など労働者を雇うほかに、この未開拓産業(New Frontier Dataによると2018年は11億円の収入。2022年までにその2倍以上の26億円になると予想される)は、会計士や弁護士、コンプライアンス責任者、政府政策担当者、ITスペシャリスト、金融や保険の専門家、運送者、研究者、さらには研究所の技術者、マーケター、CFO、CEO、多様な小売業者などが必要になるだろう。

それらの職のいくつかは、銀行や運送会社、農業機具製造会社、薬局チェーンなど既存の企業から雇用されると同時に、ほかにも可能性のあるスタートアップによって雇用されるだろう。

「雇用創出はすべての経済区分ごとに発生する」と、ワシントンD.C.を拠点にするNational Hemp Associationのエグゼクティブディレクターであるエリカ・マクブライド・スターク氏は語った。彼女は、展示数225、来場者数10,000人以上という昨年の2倍の規模でデンバーにて開催された、第6回NoCo Hemp Expoから帰ってきたばかりだった。スターク氏は「大麻産業は技術の高い管理業務、労働者雇用、それらの間にあるすべての雇用を生むだろう。今後社会全体にその可能性を広げていくだろう」と述べた。

National Hemp Associationは、今後数カ月における極めて大きな雇用成長に向けて準備を整えている。Indeedは今年上半期における大麻関連の求人の急増を報告し、 HempStaffでは、大麻関連の雇用が1年前に比べ2倍になっており、全体の求人の16%を占めている。いまだに、行政や独自のルートから確かなデータを集めるためには、最低でも1年がかかる。「より多くの加工業者のオンライン化が進み、私たちが大麻の収穫に取りかかるように、雇用成長が今年の下半期でさらに劇的に飛躍することを期待している」とスターク氏は述べた。

マリファナ経済

Marijuana Business Dailyによると、もちろん、合法なマリファナはすでに34州で薬用、10州でレクリエーション成人向けに承認されており、規制されたマリファナ調剤薬局のワシントンD.Cの小売売上高は約90億ドルに達している。ただし、そのマリファナは依然として、連邦法では違法なスケジュールⅠ規制物質であるため、闇市場の要因にもなるが、売上高は525億ドルにも達する可能性がある。

また、そのように連邦法における新たな大麻の位置付けがあるにもかかわらず、農業法ではそれぞれの州が農業あるいは販売プログラムを設置するのか否かを選択できると規定しているということも忘れてはならない。去年大麻を栽培した農家がいる州は24州しかないのだが、2019年2月現在、41の州が商用や研究、指導プログラムのために大麻の栽培を許可している。 

この2018年7月5日の写真では、上院与党のミッチ・マッコーネル議員はケンタッキー州ルイビルにある加工工場で、大麻の草俵から採取した断片を検査した。マッコーネル議員は議会での大麻合法化を進めた。
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大麻がマリファナ税法においてマリファナとして一緒くたにされた1937年にさかのぼると、支持者は何年もの間そのタブーから大麻を解放するために戦ってきた。現在商用として承認済みの産業用大麻には、マリファナに含まれる高濃度の化学物質であるTHCがわずか0.03%しか含まれていないだけでなく、大麻はその植物のすべての部分に毎日無数の用途がある。

大麻の穂、芽、種子からそのほとんどが採れるカンナビジオール、通称CBDにたくさんの注目が集まっている(茎は織物や建材を作るための繊維の元になる)。非中毒性であるCBDは、その多くは科学的に証明されていないものの、疼痛緩和から睡眠補助まで多くの健康上の利益を求め、今話題の成分となっている。


この記事は CNBC の記事を翻訳しています。